----ザァァァァァァ・・・・・

車のボンネットに叩きつける雨。





「そんでな〜・・・」

「・・・うん」

最初は、楽しそうにケンの話を聞いていたハイドだが、

段々と、返事が段々薄れてきた。

どうしたものかとハイドを見てみると、

必死にフロントガラス見つめていた。

そしてよく見てみると、ハイドの瞳が左右にキョロキョロ動いていた。

「・・・?」

ケンはフロントガラスを見てみる。

すると、そこには雨を拭き取ろうと忙しく左右に動くワイパーがあった。

ケンは、ニヤッと悪戯っ子のように笑うと、ハンドルの左にあるレバーを動かした。

すると、ハイドの瞳の動きが早くなった。

「・・・
プっ・・・」

一生懸命ワイパーを目で追いかけるハイドが可笑しくて、

吹き出しそうになる。

ケンは笑いを堪えながらワイパーの動きを最速にした。

(ハイドどうすんやろ〜)

到底目で追えるような速さではない。

最初は、唸りながら頑張ってたハイドだが。

「・・んぅ〜・・・・ダァ-------!!!!」

「ブッ!!!!」

行き成りハイドが叫び、

ケンは笑いを堪えきれずに吹き出した。

「ちょっ!!ケンちゃん!!!分かっててやったやろ!!」

そう言って、頬っぺたをブゥーと膨らますハイド。

「あっははははっっ!!!ゴメンゴメンっ」

「うぅ〜・・・笑うなぁっ!!!」

そう言って、ハイドがケンの頬っぺたを抓る。

「いれれれれっ。ひゃって、ハイひゃんめっひゃいっひょうけんめぇなんやもんっ」

抓られながらも、なおも笑うケン。

「もうっ!!」





かなりツボだったのか、飽きれるハイドをよそ目に、

ずっと笑っていたケンだった。
あとがき。

このネタは、蝶姫の実話です(爆)
運転してたのは、母でしたけどね(笑)
それにしても、タイトル長いなぁ〜・・・。
kh

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