俺な、今・・・秘密のアッコちゃんやねん。
『秘密』教えて欲しいって??
そんなん無理に決まってるやんか。
『秘密』は誰にも教えんから秘密なんやで?
今、俺が喋ったら秘密や無くなるやんか。
だから誰にも教えへんの。
テッちゃんのコレクションの一つのガンダム壊しちゃって、
クローゼットに隠してるだなんて誰にも言わな・・・・
いやぁっ!!俺、今言ってもうた・・・
どうしよ・・・秘密や無くなってしもうた。
・・・しゃあない。この事はテッちゃんには喋ったらあかんよ??
コレは俺とあなた二人だけの秘密っ。
約束な??指切りげんまんしたからな??
嘘ついたら針千本飲むんやからな??
「ギャァァァァァァァァッッ!!!」
ん?!テッちゃんの叫び声が・・・・
ま、まさかっ!!!
「ハイド!!!!!」
テッちゃんの叫び声を聞いて駆けつけてみると、
クローゼットの前に頭に怒りマーク付けて立っているテッちゃんの姿が。
そして、テッちゃんの目の前には、無残にもバラバラになったガンダムが・・・。
えぇ?!何でバレたん??!
もしや・・・テッちゃんにチクッたなぁっ!!
俺と二人の約束って言うたやんかぁ!!!
指切りげんまんしたやんかぁ!!!
「・・・針千本なんやからぁ・・・・」
「ハイドっ!!ブツブツ言ってないでちゃんと謝りなさいっ」
テッちゃんはママみたい俺を叱りつけた。
「悪いの俺やないもんっ。約束破った人が悪いんやもんっ」
俺は拗ねて口を尖がらせた。
「何意味分からん事言っとんの!!こんなクローゼット開ければすぐ見えるようなトコ
に置いとけば誰だって分かるっちゅうねんっ!!いいから早よ謝りなさいっ」
ママみたいにガミガミしてるテッちゃんは嫌い。
やから、早くいつものテッちゃんに戻って欲しいから、小っちゃな声で
「・・・ごめんなさい」
って言うた。
でも、本当は俺が悪いんやないもんっ。
・・・約束の針千本飲んでもらうからなっ!!
あとがき。
言っとくけど、蝶姫達はチクってないわよっ!!
バレたのはハイちゃんがちゃんと隠さないからいけないのよっ。
ってか、壊したハイちゃんがいけないんだからねっ!!